信大松本キャンパスは9月28日から後期日程がスタートしました。
夏休み中のあれこれが遠い出来事のように思われます・・・。
そんなあれこれの一つ、まつもと一箱古本市が9月21日に開催されておりました。
松本では初の取り組みであるにも関わらず、大変にぎわった一日となりました。
今回はまつもと一箱古本市で行われたビブリオバトルの様子を全3回のレポートをお届けです!
古本市はテーマが「SF」とされていたので、ビブリオバトルもそれに沿う形で
紹介本はSF本に限定させていただきました。SF好きの方は必見ですよ!
古本市第1回目のバトルは、ビブリオバトルとはどんなものなのか?ということを
みなさんに知ってもらうために、サークルメンバーオンリーで行われました。
① バリントン・J・ベイリー 『カエアンの聖衣』
トップバッターを務めたのは村上くん。
私たちは服装によって容姿やはたまた心情などを変えています。
スーツを着ると気が引き締まったり、パジャマを着るとおやすみモードになりますよね。
しかし、自分が服を着ることで変わるのではなく、服によって「変えさせられている」のだとしたら…。
衣服が命と意思を持っている、そんなユニークな発想の下で書かれたのが本書です。
はたして人が服を支配するのか、服が人を支配するのか!?
② 宮部みゆき 『蒲生邸事件』
2番手は長野市から馳せ参じてくださった原さん。
ホテル火災に巻き込まれてしまった主人公は突如現れた謎の男に助けられ危機を逃れます。
・・・が、なんと火災から逃れたその先は二・二六事件前夜の東京だった!
なぜ主人公はこの時代に連れてこられたのか?元の世界に戻ることはできるのか?
SFにタイムトリップものは定番ですよね。
原さんは以前から歴史に関連する本を紹介されていましたが、古本市でもSFに歴史を絡めて紹介してくれました!
③ 福井晴敏 『亡国のイージス(上)』
続いては小田くんによる紹介。
国に自分の息子を殺されてしまったイージス艦の艦長と、そこに乗り込んでいたテロリストが結託し、艦を占拠してしまいます。
彼らはイージス艦にミサイルを持ち込み、東京に住む国民を人質にとります。
国家は、国民はもはや守るべき対象ではないのか?
艦を取り戻すために飛び込んでいった仙石は、東京に向けられるミサイルを止めることができるのか!?
「自衛権」について昨今は熱い議論が繰り広げられていますが、そのことにも触れながら紹介してくれました!
④ ジョージ・オーウェル 『一九八四年』
ラストは近藤さんによる紹介。
舞台は1984年のロンドン、恐怖政治による徹底された監視社会。
ある政党に行動から言葉、思想はたまた日記帳の中身まで完璧に把握されている世界です。
主人公のスミスは完全に管理されている体制に疑問を持ち始めます。
そんな彼が伝説的な裏切り者が組織したとされる反政府地下活動に惹かれるようになり…。
ジョージ・オーウェルと言えば私の中では『動物農場』というイメージでしたが、
こんなSF作品も書いていたんですね。一つ発見でした!
以上4名による発表でみごとチャンプ本に選ばれたのは…
バリントン・J・ベイリー『カエアンの聖衣』 と
ジョージ・オーウェル『一九八四年』 でした!
この2冊で決選投票となりましたが、そこでも得票同数となりダブルチャンプとなりました。
午前回は以上にて終了でした。
初めて街中に繰り出してのバトルとなるのでメンバー一同緊張しっぱなし!
さて、午後回ではどのようなバトルが繰り広げられるのでしょうか!?
続きます!
0 件のコメント:
コメントを投稿