キャンパスに植わる木々の葉がどんどん色付いてきました。
赤や黄色に染まっていく景色を見ると秋を実感しますよね!(気温的には冬の訪れを感じさせますが…)
秋と言えば文化の季節であり、中学校や高校に限らずあちこちで文化祭が催されております。
そのうちの一つ、「ぼくらの学校」というイベントがあがたの森で開催されておりました。
「ぼくらの学校」とは、松本市にある様々な市民活動団体の方たちにとっての文化祭のようなもので、
各団体の成果報告や交流などが行われる場です。
ビブリオバトル信州はぼくらの学校でパフォーマンスとしてバトルを開催させていただきました!
今回はその様子をレポートでお届けしますよ~。
発表者はサークルメンバーの4人と、市民団体の中から参加してくださった2人の方の計6人。
前半と後半に分かれてバトルを行いました。
それでは、バトルの前半戦のレポートをどうぞ!
トップバッターはサークルメンバーの近藤さん。
前回まつもと一箱古本市で紹介してくださった本に続き、森見さんの『新釈 走れメロス』を紹介です。
「走れメロス」は誰もが一度は耳にしたことのある作品ではないでしょうか。
この本は森見さんが走れメロスを現代版にアレンジしたもので、部隊が京都の大学に置き換わっています。
しかし、原作と違い主人公が身代わりになった友人を見捨ててしまいます。
そしてその友人も「あいつは帰ってきませんよ」とキッパリ言い切ってしまうのだとか!
森見さんワールドが全開の「走れメロス」、どんな物語になっているかとても気になります。
続いての発表者は、今回も長野市から駆けつけてくれたメンバーの原さん。
昨今の脳科学ブームにのっとって『脳のなかの幽霊』を紹介してくれました。
脳科学者である著者は脳の働きを研究するうえでさまざまなケースに接してきました。
切断されてなくなっているはずなのに、まだ自分の手足があると感じている人。
それとは逆(?)に、自分の体の一部が自分のものではなく他人のものだと主張する人など…。
患者たちの奇妙な症状をもとに脳のしくみや働きを解き明かしていきます。
前半戦最後の発表者は、ぼくらの学校で生徒会長(!)を務めている平島さん。
「実はまだ読んでいないんだけど…」と『チャップリンとヒトラー』を紹介してくれました。
喜劇王として知られるチャップリンはナチス体制を風刺するコメディ映画「独裁者」を作ります。
恐ろしい独裁者であったヒトラーは演説の天才でしたが、彼が演説をするたびに聴衆は「独裁者」のことを思い出し笑ってしまいます。
ヒトラーの演説はだんだんと効き目がなくなり、とうとう彼が演説をすることはなくなってしまいました。
平島さんはこの事実をもとに、「戦争はユーモアで駆逐できるのではないか」とおっしゃっていました。
自衛権の議論が盛んな現在、この主張はおもしろいと思いました。
現代に必要なユーモアとはいったい何なのかを考えてみるのもおもしろそうですね!
大野裕之 『チャップリンとヒトラー』 でした!
「まだ読んでいないけど・・・」ということで紹介していただきましたが、それもありですよね。
どうしてその本を手に取ったのかを紹介するのは、ビブリオバトルの「人を通して本を知る」にきちんとつながりそうです。
僕自身かなり興味を引かれました。さすが、生徒会長さんですね!
以上で前半戦のレポートはおわりです。
それでは次に、後半戦のレポートにいってみましょー!
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