それでは、ぼくらの学校で行われたビブリオバトルの後半戦の様子をお届けです!
① 福井晴敏 『終戦のローレライ(1)』
後半戦最初の発表者はサークルメンバーの小田くん。
小田くんもまつもと一箱古本市に引き続き、福井さんの作品を紹介してくれました。
何度かバトルを一緒にやっているとだんだんその人の好みが自分の中で明確になっていきますよね。
時は太平洋戦争中、ナチスドイツが降伏してしまい危機的な状況にある日本が舞台です。
今の日本の状況を変えることができる切り札が、特殊兵器「ローレライ」です。
しかし、ドイツの潜水艦がローレライを日本に運んでいたところ、潜水艦はアメリカの攻撃を受け、ローレライは五島列島の沖に取り残されてしまいます。
日本軍はローレライを回収し、危機的な状況を打破することができるのか!?
② 池上正樹 『大人のひきこもり』
続いては僕、村上による紹介です。
みなさんはひきこもりについてどのような印象を持っているでしょうか。
ひきこもりは甘えという意見もあるでしょうが、本人の甘えではなく、
社会のしくみによってひきこもりになってしまっている人たちの現状があります。
ひきこもりやニートの自立支援は15歳から39歳が対象となっていることがほとんどで、
40歳以上になると誰からも支援を受けることなく自分で仕事を見つけ、生活していかなければなりません。
失業や退職によって一度レールから外れると、戻ることは難しいし誰にも頼ることができない。
そんな支援のはざまに沈んでしまっている「大人のひきこもり」の姿がこの本からは見えてきます。
最後は、オイスカという公共財団法人の長野県支部から田近さんが参戦してくれました。
ぼくらの学校では間伐材で作った積み木の広場をやっておられました。
紹介されたのは、産婦人科医の池川さんによって書かれた1冊。
胎内記憶や前世記憶といった言葉を聞いたことがある方は少なくないのではないでしょうか。
この本は子どもたちがたどった記憶をまとめたものです。
「どうして自分は生まれてきたんだろう」「どうして今いきているのが辛いんだろう」
その答え・ヒントは胎内記憶にあります。
人生に迷った時、自分の生に理由を見つけることができれば生きる希望が湧いてきそうです。
以上3人による発表でみごとチャンプ本に選ばれたのは・・・
池上正樹 『大人のひきこもり』 でした!
ひきこもりという言葉は今までテレビや新聞で表面的に知識を得ただけだったので、
この本を読んでみて自分の中の考え方が広がりました。
社会制度に関わることも書いてあるのでいつか自分が直面することもあるかもしれません。
おススメの1冊です。
私たちが開催するバトルは学生だけが参加者となっているため、今回学生以外の方たちに見ていただくことでビブリオバトルの知名度が少しだけアップしたのではないかと思います。
そしてもう一点。私たちは普段は図書館でバトルを開催していますが、日常的に利用している方でないと図書館への入り方がわからなかったり、入りにくいと感じる方がおられるようです。
そういった方々にビブリオバトルを知ってもらうためにも、学外に出てビブリオバトルを開催するというのは大切だと感じました。
得るものの多いイベントとなって良かったです。
以上でビブリオバトルレポートを終わらせていただきます!(村上)
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