2013年7月13日土曜日

ブログ書評第7回『勝ち続ける意志力』

皆さんはじめまして、ビブリオバトル信州のひろおかです。
これからもこの書評は週一更新(予定)のリレー形式で続けて参ります。もし、よろしければメンバーそれぞれ個性あふれる書評を続けていきたいと思いますのでご覧いただけたら幸いであります。

さて、今回自分が紹介したい本は梅原大吾さんの「勝ち続ける意志力」という本であります。著者である梅原大吾さんは“プロゲーマー”という摩訶不思議にも思える職業をしてらっしゃる方であります。ゲームと聞くと興味のない方には子どもの遊び道具のように思えるかもしれません。そして、そんなものを生業にするなんて…と思うかもしれません。しかし、「それが間違いであった」とこの本を読んでいただけたらきっと思っていただけるはずです。

この本は、前半に梅原さんのプロゲーマーになるまでを述べた自伝的部分と後半に現在プロゲーマーとしてもっとも活躍している彼のゲーム(仕事)との向き合い方について述べた自己啓発部分という2つの要素からなります。

最初に生い立ちを記した自伝のところでは、なぜ彼がプロゲーマーという職業を目指したかが語られます。「どんだけ幼い頃から達観してたんだよ!」というぐらいに思考が現代に生きる職人そのものです。そして、世間からの逆風や幾多の挫折の中で一度ゲームをすっぱり辞めて、自分取り巻く環境を変えてみるも、やはり自分にはゲームしか無いと意を決し、もう一度、ゲームの世界に帰っていく姿が記されています。
プロになってからの自己啓発的部分では、ゲームという極めて特殊なジャンルで培われたものだから、普遍的であるとは断言できない。それでも、ここまでの生涯通じて追求し続けたことで学び、実践して得た勝ち続ける力は、紛れもなく「本物」であると自負できる。と述べていて、ゲームという明確に勝敗が決まるものだからこそ、努力の仕方、ライフサイクルの作り方などが勝ち続けられるようにわかりやすく述べられています。


かつて、ソニーのお荷物だったゲーム開発部門が今ではソニーという企業を支えるようになり、Wiiで健康管理を行ったりできるような時代に変わりました。ゲーム自体もゲーム業界もそしてプレイヤー達も変わっていく中で生まれたThe beastことプロゲーマー梅原大吾の変わらない熱い魂を、勝ち続ける意志力を、ゲームなんて…と思っているあなたに手にとって感じていただきたく今回紹介させて頂きました。
余談ですが、自分はこの本でビブリオバトルに出て負けました(小声)…
この本でも紹介されている排水の逆転劇の動画URLはこちら 観客のテンションがすごい!!
https://www.youtube.com/watch?v=XeM0rH_4ung

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