お盆の帰省から帰った直後から、松本市も一気に秋めいてきました。
夜には秋の虫がとても賑やかで、いつかの暑さが懐かしく感じられます。
さて、今回は8月26日に行われた中央図書館でのバトルの様子をレポートでお届けです。
学生のみなさんは帰省していて松本にいないのか、参加者4人の小規模なバトルとなりましたが、
それはそれでワークショップ形式のような楽しいバトルをすることができましたよ~。
トップバッターを務めてくれたのは今回ビブリオバトル初参加の浅谷くん。
「みなさん、宇宙のことを考えて眠れなくなったことはありませんか?」という問いかけから紹介をスタートしました。
私もこの経験はありますね。「もし宇宙に端があるとしたらその外側ってどうなってるんだろう…?」こんなことを考えたら眠れなくなってしまいますね。
この本はそんな宇宙に関するコラムの寄せ集めになっています。
タイトルが『宇宙でくらそう』ですから、実際に宇宙で暮らすとしたらどうなるかも書かれているようです。
お話を聞くと、重力がないと人は今の生活のほとんどが維持できないのではないかと思いました。
歯を磨く事すら重力がないと満足にできず、宇宙飛行士は歯磨きをガムを噛むことで代用しているんだとか。
宇宙に関するいろいろな小話にとても興味を引かれました。
2番手はわたくし村上による紹介です。
このバトルの前日は夜がとても冷えて毛布を被って寝ましたが、まだ8月なので夏です!
夏と言ったら背筋にゾッとくる怖いものを、と思いこの本をチョイスしました。
みなさんは「怖い」という感情が何から生まれるか考えたことがあるでしょうか。
私は「わからない」「理解不能」といった「未知」から生まれるものと考えています。
この本の登場人物の何人かは、読者の感情移入を拒みます。
「どうしてこの人物はこんなことをしたのか?わからない…。」そんな思いが恐怖を生み、背筋を冷やりとさせられます。
夏はやっぱりゾクゾクくるものを、と考えている方にはぜひお勧めです。
最後はサークルメンバー近藤さんによる紹介。
紹介してくれたのは『スナーク狩り』、このタイトルはルイス・キャロルの作品をもとにしているようです。
黒いケースに散弾銃を潜ませ、結婚式場に現れた女、関沼慶子。
そんな彼女の銃を、とある目的を果たすために奪おうとする釣具店勤務の織口邦男。
そして織口の目的に気づき、それを阻止しようとする佐倉修治。
彼ら登場人物の運命が金沢に収束していきます。
トップバッターを務めた浅谷くんから「自分でこの本にタイトルをつけるとしたら?」という面白い質問があり、近藤さんは「『鏡』という一文字を入れた何か」とこれまたおもしろい答えをしてくれました。
私の中に強く残った印象が表紙にも描かれている「銃」だったためこれは意外でした。
「鏡」がこの物語とどうつながってくるのか、とても気になります。
宮部みゆき 『スナーク狩り』 でした!
この本は先日市立飯山図書館のリサイクル市で10円で買ったとのことでしたが、まさに掘り出し物を見つけたって感じでうらやましいです!
バトルの後に観戦者・発表者どうしで語り合うのもとても楽しいですよ!
以上、村上によるビブリオバトルレポートでした。
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