2015年5月22日金曜日

5/21 ビブリオバトルレポート@信大工学部図書館

ビブリオバトル信州の村上です。
毎月恒例となった「つきいちビブリオバトル」に参加してきましたので、
今回もバトルの様子をレポートでお届けしてまいります!

発表者は私を含めて5人、観戦のみの方が6人で合計11人での開催となりました。
今回は学生さんでお友達と一緒に来てくれた方が多かったです。

















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① 『十角館の殺人』 綾辻行人

トップバッターは今回初参加の旦野さんによる紹介です。
とある孤島を訪れた大学ミステリ研の学生たちが、連続殺人事件に巻き込まれていきます。
その島では過去に焼死事件が起きており、真相を追うごとに2つの事件がつながっていく…。
なんだか、「じっちゃんの名に懸けて!」のあの作品のようですね!
過去と現在の事件だけでなく、孤島と本土という二項対立する場所でもお話が展開され、
そこがおもしろい!とのことでした。
1991年に出版された本ですが、現在も愛されるミステリーの名作なのでしょうね!


② 『弱者の居場所がない社会―貧困・格差と社会的包摂―』 阿部彩

2番手は私でしたが…5月に松本キャンパスで紹介したものと同じ本です。
恥ずかしながらなかなか本に手が付けられていない状況です。
しかし、より多くの人にこの考え方を知ってもらいたいと思ったので、松本に引き続き紹介しました。
従来の貧困よりさらに視野を広げた「社会的排除」の考え方を学ぶことができます。


③ 『LIFE あつまる。』 飯島奈美

続いては、いつも参加してくださる事務の横川さんによる紹介です。
今回紹介してくださったのは、フードスタイリスト飯島奈美さんが書かれた料理本。
NHKのドラマ「ごちそうさん」で出てくる料理を作られていた方だそうです。
この本が他の料理本と異なるのは、「料理をいろんな場面で作ってみない?」という提案がある点です。
いろんな場面とは、女子会や男子会など定番の集まりから、
そうめんをとことん味わう会という一風変わった集まりなど、さまざまな「人が集まる場」のシーンです。
家族や友達と集まってご飯が食べたくなるような本でした。


④ 『田中裕二(爆笑問題)の「ザ・ガール」』 田中裕二

4番手は、こちらもいつも参加してくださる原さんによる紹介。
爆笑問題の2人がパーソナリティを務めるラジオ番組の1コーナーからできた本です。
そのコーナーとは、爆笑問題の田中さんが女の子の仕草などを「ガール度」で採点する、というものです。
「名前に『コ』より『ミ』がつく方がガール度高いよね!」など、採点基準は完全に田中さんの主観です。
本には、田中さんに読者がついてこれているかをチェックする検定のページもあるとか。
疲れたときにはこういう「脱力して読める本」を読んでみたいですね!


⑤  『地図で読む日本の歴史』 「歴史ミステリー」倶楽部

最後は前回も発表してくださった浅野さんによる紹介です。
高校時代、日本史の勉強に頭を抱えた方は少なくないのではないでしょうか。
この本は、そんな日本史を地図を使って学び直してみよう、という本です。
旧石器時代から広島への原爆投下までの間に起こった99の日本の事件を取り上げ、
その歴史的事件を地図を使って読み解いていきます。
まさに教養書!という本で締めくくってもらいました。気が引き締まりますね!

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以上5名による紹介で、見事チャンプ本に選ばれたのは…。

















『田中裕二(爆笑問題)の「ザ・ガール」』 田中裕二 でした!
4月のつきいちに続いて、再び原さんの選書がチャンプとなりました。
次はリベンジしたいですね…!

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今回もとても楽しいバトルになりました。
バトルの終わりに「次はテーマを決めてやってみるー?」という会話も聞かれたので、
つきいちに新しい動きがみられるかもしれませんね。

近頃日差しが強く、日中暑い日が増えてまいりました。
涼しい室内で本でも読もうかな?と考えている方は、
ビブリオバトルに本との出会いを求めてみるのはいかがでしょう。

以上、村上によるビブリオバトルレポートでした。


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