ビブリオバトル信州の村上です。
近頃は私しか記事を投稿しないので、自己紹介はいらない気がしてきた…?
先日は中央図書館でビブリオバトルを開催させていただきました。
中央図書館でのビブリオバトル開催は我らがサークルの悲願だったので、嬉しい限りです。
そんなわけで、中央図書館での初バトルをレポートでお届けしますよ~ヾ(。>﹏<。)ノ
今回の発表者は私を含めて4人、観戦のみの方が4人で合計8人での開催となりました。
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① 平田オリザ 『わかりあえないことから』
トップバッターを務めたのはビブリオバトル信州期待のホープ、小田くんです。
みなさん、「コミュニケーション能力」には自信がおありでしょうか。
近年、企業が新卒採用の際最も重視しているといわれるコミュニケーション能力ですが、
多くの大人たちは若者のコミュニケーション能力の無さを嘆いているそうです。
しかし、劇作家である平田オリザさんは「若者にはコミュ力がある」!とそれを否定します。
どうやら、若者と企業の大人たちの持つ「コミュニケーション能力」像にはミスマッチがあるようです。
このミスマッチがなぜ生じてしまうのかを探ります。
② ミヒャエル・エンデ 『はてしない物語』
続いての発表者は私村上でした。
この本を中央図書館で見つけた時、つい懐かしさに駆られて手に取ってしまいました。
調べてみると、今年でエンデが亡くなってからちょうど20年が経つとのことだったので、
エンデが『はてしない物語』に託したメッセージを伝えるべく、発表本に選んでみました。
この本を書くことでエンデが伝えたかったのは、「私たちにとってファンタジーとは何か」だと思います。
物語の主人公バスチアンの経験を通し、私たちは人間と物語との関係を客観視できます。
昔読んだときはこんな読み方はできませんでした。新たな発見があった1冊でした。
③ 川上ユキ 『独り暮らしをつくる100』
続いての発表者は、「発表者になって!」という私の嘆願を快く引き受けてくれた越智さん。
日本では多くの学生が、大学への入学を機に独り暮らしを始めるのではないでしょうか。
初めての独り暮らし、どんな住まいにしようか考えている人にぴったりの1冊がこの本。
家具の色のそろえ方や、高さのそろえ方などコーディネート術を教えてくれるほか、
「大学生がだらけてしまうのは空間にしきりがないからだ」というように、
自分の空間を作り上げていくうえでのものの考え方も教えてくれます。
空間づくりのための考え方を教えてくれる、これはこの本独特の持ち味だと感じました。
④ 北原尚彦 『ジョン、全裸連盟へ行く』
最後はビブリオバトル信州のメンバー、本の発表をするのは久々の近藤さんによる発表。
書名をコールしてくれたとき、「聞き間違いかな、『全裸連盟』って…?」と思いました。
ジャンルで言えば現代ミステリー、登場人物の名はワトソンとホームズ、聞き覚えがありますね。
そう、この本は現代を舞台にしたシャーロック・ホームズなのです。
彼らが使うアイテムも、現代らしくスマホになっていたりするそうです。
オリジナルのシャーロック・ホームズと直接的なつながりがある、というわけではないですが、
本家のファンなら「おっ、これは」と思う要素がところどころにあるパスティーシュです。
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以上4人による紹介で、みごとチャンプ本に選ばれたのは…。
北原尚彦 『ジョン、全裸連盟へ行く』 でした!
さすがビブリオバトル信州一番の古株近藤さん、敵いませんね…。
ブランクを感じさせないみごとな紹介で、オーディエンスの心をわしづかみでした。
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というわけで、初のビブリオバトル@中央図書館、無事に終了いたしました。
あんなに立派な会場での開催は初めてだったので少し運営がドギマギしていました(汗)。
しかし、学生のみなさん警戒しているのかなかなか輪の中に入ってきてくれませんね…。
もっと入りやすい雰囲気作りが必要でしょうか、今回の反省点ですね。
まあ、私がまったく知らない教育と繊維の学生さんが来てくれたのでよしとします!
7月になり、大学生にとっての山場である期末試験週間が近づいてまいりました。
勉強ばかりで疲れた…何か息抜きになるものはないか…!?
そんなときは、リラックスして読書をしてみるのはいかがでしょう。
ビブリオバトルに来れば、楽しく息抜きできるような1冊が見つかるはずですよ。
以上、毎度村上によるビブリオバトルレポートでした。
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